河童は猫に似ている?

■怪異・妖怪データベース

で、そういうことが語られていた。
要約すると「河童=カワウソ=猫」という見間違え&伝承の経緯によるもの、といったところか。
青森と山口の一部地域に伝わっている話らしい(しかし本州最北端と最西端なんだよな)が、これからちょっと考えた事。
もちろん、生物学にも民俗学にも疎い人間の書くことなので、妄想と取って頂きたい。思考遊び(笑)。


河童の正体について、見間違えとか、恐竜人(!)など色々ある。
まとめてみると以下の通り。

・現象の妖怪化(鳥の鳴き声などを河童の声としたり、溺れる事を河童の仕業にしたり)
・既存の生物を見間違えた(前述のカワウソであったり、大型のスッポン、猿、果ては人間など)
・水死体などが状態変化したものを見間違えた
・実は霊的な何か
・未確認生物
・キザクラの(以下略)

とまぁ、妄想の翼を広げると色々出てくる。
あ、今思いついたのは「川赤子の正体」。
「川赤子=サカリの付いた猫の声」……と書いて思ったのは、やはり「川の妖怪の関連性」。
河童は猫に似ている…と何かリンクしたような気もする。
(川赤子自身は、石燕の創作ネーム。山川にある藻屑の形が赤子の様な形をしている妖怪らしい。
どこからともなく聴こえてくる泣き声の正体としたのは水木しげる氏。ちなみに「糸ミミズ=川赤子」も。
藻屑という辺りに引っ掛かりますな)


正直、過去現在問わず、目撃報告の大半は「見間違え」だろう。
アメリカ大統領がカワウソが連なって泳いでいるの「怪物」と勘違いしたこともある。
ほら、多摩川のたまちゃんとか、予備知識なく目撃したら絶対「得体の知れない何か」だと思うはず。
これらは人間の想像力と認識力の産物といえよう。
だが、ほんの数パーセントだが「本物」が混じっているかもしれない。
目撃譚などを読むと、見間違えや勘違いとひとくくりに出来ない事例もあるのだから。
こういった目撃例が書かれている実話怪談書籍と言えば「新耳袋」「「超」怖い話」「妖弄記」「文藝百物語」
などなど。こういう話が読めるから、実話怪談は止められない…。