木槌の誘い 弐

最終巻であるこの「弐」では、水木しげる大先生(おおせんせい、と読む)の「妖怪論」
の一端に触れることが出来る。
詳しくは読んでいただくとして、簡単にまとめると、
『妖怪≒霊≒神≒精霊』
ということらしい。
精霊と書いて「カミ」と読む。
すなわち「妖怪も霊も神もすべて精霊である」という説である。
そして、その精霊とのコンタクトを取るのに「音」が重要である、と説くのである。
いや、もうこの辺りになるとなんとも言いがたい(笑)が、中々飛躍した感じで面白い。
別の方向にシフトした水木漫画のパワーを感じることが出来るだろう。
鬼多郎が活躍する話や悪魔くん河童の三平の代表作とは違った趣の「木槌の誘い」。
一読してみるのも良いかもしれない。


ちなみに、細かい遊びやギャグの部分もお勧めである。
「ふはっ」とのんきに読んでいただきたい。