心霊写真に関する個人的な話。

ちょうど、小池氏の『心霊写真』感想を書いたので、ついでに。


TVとかで心霊写真を扱ったものがある。ついこの間も2年ぶりに心霊写真モノをやった
番組があった。こういう番組は大好きなので(笑)笑って観ていたが、ふと「これを信じ
ちゃう人いるんだろうなぁ」と思った途端に別の意味で寒気がした。


確かに、世の中には不思議な写真が沢山ある。
どうみても不思議なものや、厭な感じを与える写真が存在している。
(個人的にはこういった不思議写真を見た事があるので、否定をしたくない。けれど、
あまりにレベルの低い捏造や鑑定が多すぎるのだ。だから文句も出る)
だが、何でもかんでも「心霊写真だ!」「先祖霊が!」「自縛霊が!」「怒っている!」
という話になって、そうこうしている内に<ちょっと心霊好きなだけの人間>が周囲の人
間に同意を求めたり、意見を押し付けてくるのが困ってしまうのだ。
何も、信じるなとか言うつもりはない。ただ、「冷静になれ」と言いたいのである。


どう見ても「撮影のミス」であったり、「そう見えるだけ」だったりする写真を鑑定して
「これは、無念の感情が渦巻いている」とか言われても、「へー」としか言いようがない。
逆に、「お前には分からんのだ」とか言われて、ふん、と小馬鹿にされてしまうのである。


まてまて、これはこうこうだから心霊写真とかそう言う類ではないだろう?と言おうもの
なら大変な事になってしまう。困るね、どうも。


「誰が決めたのか分からない理論」を振りかざして、やれ祟るだの恐ろしいだの言われた
ら、言われた方は凹むだろうし、いい気分はしない。それどころか、そう言う事を言われ
たせいで、精神を病む可能性もある。そうなると、少しの事にも過敏に反応してしまった
り、体調を崩したり、人間関係が上手くいかなくなってしまったりすることもあるだろう。
そう言う場合に「ほら、悪い事があっただろ?」としたり顔で言う連中がいる事を忘れて
はならない。


こういう人にならないための幾つかを覚え書きしておこうと思う。
「絶対にこういう写真は写り得ない!」と言うのと同じくらい、
「絶対にこういう写真が写るのには原因がある!」と言えるのだ。
もちろん、原因不明のこともあるから、それは「レア(本物)」の可能性もある。
だから、こうした分析も「胡散臭い」と言えば、胡散臭いのだ。
でも、騒ぐ前に冷静に判断するのが大人の余裕ってやつですか(笑)?
私は専門家でもないし、聞き覚えの事を書くので間違いがあっても笑って許してください
ね(笑)。

『増える・減る・変形』
手足、指等が増えた、変形したという写真。最近増えてますね。心霊写真のトレンド。
中にはマジモノもある…かも(笑)。


原因は、
・錯覚(減るものはこれが多い)
・実は悪戯
・画像処理ソフトによる加工

『光・色』
写真に光や別の色が着いて、おかしくなる写真。
赤は危険とか、緑が怒りとか「誰が決めたのか分からない」理論が跋扈する困った現象。
赤=危険は、信号機とか血の色を連想させるからかしらん?情熱の赤は不可?


原因は、
・現像ミス
・撮影ミス
・反射
・画像処理ソフトによる加工

『オーブ』
一時期流行った光の玉の乱舞。


原因は、
・浮遊物(ホコリ・雨・虫等)にフラッシュが反射したもの

『煙・靄』
「煙とか靄がないところなのに!」という事で騒ぎになる類の写真。


でも原因は大概、
・実は煙・靄があった(記憶違いや薄いもので印象になかった)
・画像処理ソフトによる加工

『顔とかが映った!』
これは二つに分かれる。


1:はっきりと写った
・映りこみ(ピカピカのガラスなど色々)
・実は本当に人がいた(もしくはポスターや写真などがあった)
・二重露光(古いなぁ)
・画像処理ソフトによる加工(レイヤーとぼかしツールなどで簡単に出来る)


2:ぼんやりと写った
類像現象シミュラクラ現象)←これで検索するとすぐ出ます
・二重露光(古いぞ)
・画像処理ソフトによる加工(本当に簡単です)

…………一部から凄く文句を言われそうな内容になってしまった(笑)。
今の時代、画像処理ソフトとスキャナがあれば心霊写真なんてちょちょいのちょい、
ということを代弁したような感じ?あらら。
もう一度言うけど、こういう写真好きだし、不思議な写真がある事は認めている。
けど…。


心霊写真を愛好する事は間違いではない。
けど、冷静さを欠いたり、思い込みで行動することは間違いであり恥ずかしい事。
研究者なら尚の事である。


でも、心霊写真、楽しいよねー(笑)。