書籍:新耳袋
2005年、6月にメディアファクトリーから新耳袋第十夜が刊行された。 1990年に始まった新耳袋もこれで最後である。 あっさり目の話や、なつかしの話を髣髴をさせる淡々とした内容のこの十夜。 やはり今回も解り辛い文章が見受けられたりして、不満は…
最終巻、一歩手前の第九夜は2004年6月にメディアファクトリーから刊行された。 今回は『キ』にまつわる話でまとめられている。 『キ』は『気・奇・鬼・喜・祈・危・忌・帰・記』という文字が当てはめられるのだが、 漢字そのままの意味だけでなく、ちょ…
2003年6月にメディアファクトリーから刊行。 「この第八夜は第七夜の対になるように編み上げた*1」と著者は語っている。 どう対になっているのだろうか?その辺りを考慮しながら読み比べてみた。 第七夜はストレートな恐怖を感じる話が多く収録されてい…
2002年6月にメディアファクトリーから刊行(角川文庫版は2005年6月に刊行)。 この第七夜は、手放しで褒める事ができない巻になってしまった。 何が駄目だったのか?というと、 ・章立てがあざとい(タイトルを含めて)。 ・文章が理解し難い。 ・…
2001年6月にメディアファクトリー版、2004年6月に角川文庫版が刊行された。 この第六夜のテーマの一つは「怪を受け継ぐ事」であるらしい。 肉親から子供へ、話者から新耳袋著者へ、新耳袋著者から我々へ。 確かに、本という媒体を通して怪は受け継…
メディアファクトリー版は2000年7月、角川文庫版は2004年6月に刊行された 新耳袋第五夜だが、これで予定の漸く半分となった。 要するに500話がここに集まったわけである。百物語5回分と思えば結構な量だろう か。とりあえずの折り返し点到達、…
新耳袋の中で一番話題に上るのは、この「第四夜」ではないだろうか? 第一夜から第三夜にかけての流れを一新するかのような一冊である。 (メディアファクトリー版は1999年6月、角川文庫版は2003年6月に刊行) この第四夜までが、真の「新耳袋」で…
前巻の「第一夜」が扶桑社版からの移植だとすれば、この第二夜は所謂書き下ろし版。 この第二夜からが新耳袋完全復活ということになる。 メディアファクトリー版は1998年 4月に、角川文庫版は2002年 6月発行になっている。 (ちなみにメディアファクトリー版…
第一夜・第二夜が刊行された1998年の十月に三度刊行されたシリーズ第三弾。 文庫は2003年6月に刊行された(第四夜と同時刊行)。 復活の第一夜・第二夜と強烈な印象の第四夜との間に挟まれて、実に影の薄い本となっ た様に思える。「大ネタがない」…
前回の■木原氏に物申すでも言っていた、「新耳袋も好き」という証明ではないが(笑)、第一夜に関する事を書いておこう。 新・耳・袋 あなたの隣の怖い話(しん・みみ・ふくろ あなたのとなりのこわいはなし) 木原浩勝・中山市郎:共著 扶桑社 1990年9月5日…
昨日買った「不思議ナックルズ」に掲載されていた「「新耳袋」封印された裏のエピソ ードの真実」という記事を読んで、何やら色々と考えたことがある。 記事を書いたのは「新耳袋」著者の木原浩勝氏。 最初に断っておくが、私は「新耳袋」という怪談書籍が好…